本会の発足にあたり、ご挨拶を申し上げます。
ご承知のごとく、コロナ禍による感染が猛威をふるい、大変な時期ではありますが、収束を待っていては気が滅入るばかりです。こういうときこそ、自分自身を見直す絶好のチャンスかもしれません。
 孔子の言葉に「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」とあります。私はこの言葉に出会った頃、身震いをしたのを覚えています。本当の追求の重要さと、それにかける情熱を強調しなさいというふうに理解すると、人生において「仕事」というものを考えた時、人との接点を情熱をかけて接しただろうか？
目的というものを重要と考えて追及しただろうか？
そのことを考えて一日として満足に朝を迎える日はなかったように思われます。

「夕方に死んでも心残りは無いだろうか」
と思う人は多いと思います。
「本会」の発足概念はそこにあると思い、自分のしていることに自信を持つために可能性を求め情熱を注ぎ、一日の終わりにゆっくり休めるようにしたいものです。

会長兼顧問 河内和夫